【AstraeA】の世界について

 

 

〈世界の法則と概念〉

  世界には〈魔法〉と呼ばれる技術が存在する。

 朝と昼と夜があり、一日は24時間。朝と昼には柘榴天球(太陽)と呼ばれる巨大な恒星が顔を出し、夜にはアストリエ(月)と呼ばれる衛星が交代で出てくる。

 一週間は七日間。火曜日~月曜日でひとまとめになっている。月曜日が祝日。

 世界の知的生命体は人間しかいない。

 人間は死亡すると無数の光の粒子となり、空に溶け消える。そのため遺体は残らず、遺品だけが埋葬される文化がある。

 

 

〈魔法〉

 この世界において最も多用されているエネルギー技術。

 日常生活においても軍事においても決して欠かすことのできないモノ。

 魔法は一部の女性にしか扱えないため、魔法を使える者は〈魔女〉と呼ばれる。 

 一般的に魔法は適正審査で選ばれた者だけが魔法学校に入学することを義務付けられ、そこで学ぶパターンが主流である(例外もある)。 

 魔法の種類は様々であり、火や水などの元素を扱う魔法、生物を使役する魔法、精神を操る魔法など数多くある。

 

 

〈世界統一国パンドラ〉

 この世界唯一の国家であり、世界そのもの。政体は君主制。

 王族である〈叡智ノ魔箱〉と、魔法学の再頂点に君臨する存在である〈七曜ノ魔女〉によって統治されており、現状は内乱などを起こすこと無く平和を保ち続けている。

 歴史は長いとされているが公には秘匿されており、謎が多い行政。

 国土は世界に存在する大陸全てのため非常に広く、地域によって地形も環境も大きく異なる。 

 世界に存在する大陸は一つだけであり、島国は一切存在せず、大陸の外は〈白ノ海〉と呼ばれる海によって満たされている。

 人口は約二億人であるとされている。

 〈魔法〉が栄えており、日常生活から軍事に置いて欠かせない技術とされている。

 基本通貨はエルク。1エルクは1円である。

 

 

〈七曜ノ魔女〉

 〈叡智ノ魔箱〉に並んで高い権威を持つ七人の魔女の総称であり、敬愛と共に畏怖される機関。

 序列があり、〝火〟から始まり〝月〟で最上。序列数字が高いほど位が高い。

 

 〝火〟→序列一。第一の魔女。

 〝水〟→序列二。第二の魔女。

 〝木〟→序列三。第三の魔女。

 〝金〟→序列四。第四の魔女。

 〝土〟→序列五。第五の魔女。

 〝日〟→序列六。第六の魔女。

 〝月〟→序列七。第七の魔女(現世界最強の魔女)


 世界で最も強く、最も膨大な力を持つとされる。

 表向きには〈パンドラ〉の繫栄と安泰および発展のために、魔法に関わる全ての物事、分野、軍事のトップに立ち、〈叡智ノ魔箱〉と共に行政を行う役割を担っているが、実際は野放しにできないほどの強者を〈叡智ノ魔箱〉が手の内で監視し、最高位の才能と魔法技術を束ねるべく用意した機関である。
 ゆえに、強者であれば例えどれほど恐ろしい思想を持った者でも、実力に応じた序列が与えられる弱肉強食の巣窟である。
 〈七曜ノ魔女〉に加入することを望むのならば〈決闘〉を執り行わなければならない。

 

 

〈叡智ノ魔箱〉 

 〈パンドラ〉の王族であり、実質的な世界の最高権力者達の総称。

 〈七曜ノ魔女〉よりも上の立場にある存在だが、魔法の力では〈七曜ノ魔女〉には到底及ぶことができない。

 政治以外にも歴史の管理を行っている。

 

 

〈決闘〉

 ①新たに〈七曜ノ魔女〉の序列に付こうとする〈魔女〉

 ②〈七曜ノ魔女〉にすでに属しているが序列を上げようとする〈魔女〉

 ③それ以外の理由で〈七曜ノ魔女〉に挑もうとする〈魔女〉 

 

 上記に当てはまる〈魔女〉が〈七曜ノ魔女〉に挑む場合、〈決闘〉を行うことになる。

 そして〈決闘〉を挑んだ者は〈挑戦者〉として扱われる。

 鉄則は厳守であり、違反した場合それ相応の罰を受けることになる。

 

 

 鉄則1 〈決闘〉のルールは何があっても決して破ってはならない。

 

 鉄則2 〈挑戦者〉と〈七曜ノ魔女〉は必ず一対一で〈決闘〉しなければならない。ただし魔法によって使役している生物、その場の魔法によって作り出した従属生物、魔道具、武器には個数も含めて制限は無い。

 

 鉄則3 何者においても〈挑戦者〉と〈七曜ノ魔女〉の〈決闘〉に乱入することは許されない。

 

 鉄則4 〈決闘〉においての勝利条件は、相手を戦闘不能(60秒間意識不明で微動しない)になる。相手が死亡する。相手が降参した時にのみ達成される

 

 鉄則5 〈決闘〉においての敗北条件は、相手に戦闘不能にさせられる。死亡する。自分が降参した場合にのみ達成される。

 

 鉄則6 〈決闘〉において原則、殺生は禁止されているが、〈挑戦者〉側が殺生有りの〈決闘〉を要望し、〈七曜ノ魔女〉側が各自許可が出た場合のみ、殺生が許可される。

 

 鉄則7 〈決闘〉は、〈決闘〉用に形成された魔法空間内のみで行われなければならない。

 

 鉄則8 〈決闘〉においての戦いでは、魔法の使用回数に制限はない。

 

 鉄則9 〈決闘〉においての戦いでは、必ず魔法を使用した戦闘を行わなければならない。ただし、魔法を使用しない物理攻撃等を使用すること自体は禁止しない。

 

 鉄則10 〈決闘〉は鉄則4と鉄則5の内容を満たすまでは決して終了しない。ゆえに中断および引き分けの概念はない。

 

 鉄則11 〈決闘〉を終了させる決定権は〈七曜ノ魔女〉と〈挑戦者〉にしか与えられない。

 

 鉄則12 〈決闘〉の審判は〈叡智ノ魔箱〉が執り行う。 

 

 鉄則13  〈七曜ノ魔女〉も〈挑戦者〉も同様に、〈パンドラ〉の名の下で戦う。