◆五章 冥府の氷と楽園の兆し
旧世界滅亡から数千年後。
あらゆる文明を失った一部の人間種は生き延びるために〝休眠〟を選択した。
しかし、選ぶことさえ許されなかった人間は〝変異〟し、やがて世界は異形が跋扈する幻想の世界となり果てつつあった。
地上のほぼ全てが氷雪で覆われた時代、愛する者を失い朽ち果てることを望んだ不死身の怪物は静かに目を開ける。
目覚めた世界は氷の竜の憎悪を一心に受け続けていたーーーーーー。
◆序幕 星無き世界は拒絶する
0 新世界
◆一幕 黒薔薇無き世は冷たく凍え
Ⅰ.氷漬けの〝かみさま〟 (準備中)